おばさん社労士の発信基地 きぼうという名の事務所です。

開業してからまる10年「発信する社労士」を目指して「独立独歩」「自主自立」の活動をつづるブログです。

コスプレ強要は不当

コスプレというのは何となく楽しいイメージがあるのですが、世の中には本人が嫌がるような格好を無理やりさせるなんていうこともあるようです。
メジャーリーグに入った日本選手が「新人いじめ?」みたいな感じで、ロッカーに入れられていた衣装でコスプレをさせられていたなんていうこともありましたね。
本人が望まない格好をさせられるのは確かに本人にとっては苦痛でしょう。
大手化粧品会社に勤務していた女性が販売目標に届かなかった「罰」として、ウサギ耳のカチューシャを長時間着用させられ、後日の研修会で写真がスライド上映されて、精神的苦痛を受けたことに対する損害賠償請求が認められたそうです。
請求額330万円に対して22万円の支払命令で、原告は控訴する意向とのことです。
共同通信の報道を見ただけで判決文を読んでいないので、詳細は不明ですが、「正当な職務行為ではなく精神的苦痛を過度に負わせた」ということは認められたようです。

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休職期間中に定年に達したらそのまま継続雇用?

先週、所属する社労士会支部の例会の後、改正高年齢者雇用安定法について簡単な説明がありました。
その中で説明された注意事項が、その後私の所属する研究会のMLで取り上げられ、ちょっと興味深い議論があったので、書いておきたいと思います。
当ブログでも何度か書いていますが、現在労使協定で基準を作ることにより、60歳定年後の人の継続雇用について選別ができます。今後その選別ができず原則として65歳まで企業は何らかの継続雇用の措置を設けなければならなくなりました。
暫定的に特別支給の老齢年金を受給できる人については、引き続き基準による選別ができます。
継続雇用をするにあたり、就業規則等で定めた解雇事由、退職事由に該当する場合は、雇用を拒否できます。(平成24年厚生労働省告示560号)
もし、休職期間中に定年を迎えた人が継続雇用を希望した場合、休職中というのは、解雇事由にも退職事由にもあたらないので、そのまま受け容れざるを得ない。それを避けるためには、「定年年齢に達したときは休職期間満了とする」というような規定を作っておかなければならないという説明があったのです。
それは、講師を務めた会員の自説ではなく労働局の見解とのことでした。

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小さな思い出の積み重ね

2013-2-24キンギョソウ 
気がつけば立春も過ぎお雛様の季節。
毎年、出していたお雛様を出すのをすっかり忘れていました。
私の亡き母はそういうことに結構うるさく、お雛様を出す日は大安でなくてはならない。
というわけで、チャンスは26日しかないと思いつつ、その前に春らしい花でも飾ろうと、お花やさんでネコヤナギとキンギョソウを見つけて、明るく派手めなアレンジを作りました。
使っている花器はオランダ製ですが、ママ友とフラワーアレンジメントを習っていた頃、都内の輸入元まで行って購入したものです。

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改正労働契約法最初の「申込」は3年後?

労働契約法の改正については13日にも書いたばかりですが、所属する研究会でそれについての原稿を書いたために、他のメンバーからいろいろ指摘を受け、私も一から勉強することができました。
私が勘違いしていたことがあったのですが、有期雇用契約を更新し続けて5年を超えると、無期契約への申込ができ、申込があると使用者側は承諾したとみなすという条文になっているため、断ることはできず自動的に無期契約になるのですが、それは、法律施行後5年後に最初の時期がくると思っていました。
しかし、申込ができるのは、その契約期間中に5年を超えると見込まれる期間の初日から満了日までのため、例えば、3年契約の2度目の期間中の人は、その期間中に5年を超えますから、1度目の契約が更新されて2度目の3年間になった初日に、もう申込ができるのです。(
参照)
私は、まるまる5年たたない限り申込はできないと考えていましたが、そうではなく、その期間の初日から次の契約更新については無期契約にしますと言えるのですね。

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労働基準法施行規則の改正

自分の守備範囲の法令改正には注意しているつもりですが、追いつかないこともあります。
昨日、所属する社労士会の研究会のメーリングリストでメンバーとやりとりしたときに、労働基準法15条にある労働条件の文書明示について(
過去記事参照)労働基準法施行規則が改正になり、期間の定めがある労働契約を更新する場合の基準に関する事項が新しく加えられたということを教えてもらいました。
早速厚生労働省のHPを確認すると(
参照)改正がこの4月1日からとなっています。
これは、労働契約法の改正により期間の定めのある労働契約について、雇止めの判例法理が法定化されたことによる関連の改正だと思いますが、以前からある雇止めの基準に関する告示(
過去記事参照)が、告示のレベルから
法律のレベルに昇格したとも言えます。

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電話相談は難しい

何度か過去記事にしましたが(参照)、全国社会保険労務士会連合会での相談業務もこの3月までとなり、残すところあと3回だけです。
夜の8時までなのですが、帰宅する都心からのJRの混みぐあいがラッシュなみで、皆さん、結構残業してるのね、それとも、5時、6時で終了する事業所が少ないのかなんて思ってしまいます。若い頃はラッシュなんてへっちゃらだったのに、普段乗りつけないせいと寄る年波のせいで、ぐったり疲れます。
電話はひっきりなし、メールも日に3通ぐらいあるのに、来年度からはこの事業がなくなるそうです。どっちみち通勤に堪えられないので外していただこうとは思っていましたが、社労士としてとても勉強になる仕事なので、どなたかがなさればいいと思っていました。
事業そのものをなくすとは、厚生労働省の委託事業ですから、予算の削減ということなのでしょうか。

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5年に一度の倫理研修

社会保険労務士は国家試験を受けて合格した後、全国社会保険労務士会連合会に登録して、初めて社会保険労務士を名乗り仕事をすることができます。
労働・社会保険法令専門の唯一の国家資格者であり、法令遵守を指導する立場であり、顧客の秘密に触れることも多く高い倫理性を求められる専門職です。
しかし、この数年の間、助成金の不正受給に加担したり、障害年金の不正請求に加担する社労士がいることが報道されています。
そんなことから、社労士会は危機意識を持ったのか、私が入会した年の翌年の平成19年度から登録している全会員に毎年度順次5年に一度の倫理研修が義務づけられるようになりました。
毎年、所属会員の5分の1ずつが、各都道府県会ごとに倫理研修を受けているのです。
私も平成19年度に第1回目の倫理研修を受けたのですが、それから5年たち、2度目の倫理研修を先週受講しました。

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契約書にサインしても無効の場合がある

「契約」という行為は双方が合意すれば、「契約自由の原則」によりどんな契約でもOKというのが原則ですが、法令に違反していたり、社会的倫理観に照らして不当な契約は無効とされます。
例えば、殺人依頼契約などは、約束した金額を支払わないとしても殺人そのものが違法行為ですから、それを前提とした契約は無効です。
妻ある男性が愛人契約を結んだが、約束した「愛人手当」を支払わないと訴えたとしても、多分受け付けてもらえないでしょう。
労働契約においても、いくら署名捺印しても違法な部分は無効となります。
労働者側が労働法を知らない場合が多いので、違法と気づかず使用者の不当な言い分に従ってしまう場合があるようです。
配信してもらっているメルマガに、アルバイトで2か月勤務して辞めることを申し出たが、1か月前に申し出ない限り、給料は支払わないと契約書にあり、本人がサインしているのだから、給料は払わないと言われた労働者の相談が出ていました。

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労働契約法改正による5年の雇止め

4月から施行の労働契約法の改正により、有期労働契約を継続して反復更新して5年を超えると無期契約に転換しなければならない(労働者の申込があった場合)となり、企業としては、5年を超える更新はしないという契約を最初からしておけばよい、それって脱法行為的だなーというような記事は過去記事にしました。(過去記事参照)
施行を目前に控え、セミナー、雑誌での特集記事と私もそれなりに勉強しています。
大方の弁護士の意見は、施行後新規に契約する場合は、5年を超える更新はしないということで、最初によく説明して同意して契約をしていれば、法律的には認められるだろうというものです。そもそも同意がなければ契約には至らなくても問題ないわけですから、法律的にはそれでよいわけです。
それまでずっと更新をしていた場合には、労働者との同意があればよいですし、同意がとれず雇止めした場合は、前述の過去記事にある「雇止めの判例法理」により判断されることになります。

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自己肯定感を持つことの良さ

2013-2-スイートピーまだまだ寒い日が続いていますが、気分だけでも春をと思い、チューリップ  とスイートピーをウンリュウヤナギにからめて飾りました。 スイートピーはいろいろな色があり華やかですが、香りがないので、狭い我が家には 都合のいい花です。
香りの強い花は、ウサギ小屋ならぬマッチ箱
のような我が家では、その香りで家中いっぱい になってしまい、特に、私は匂いに敏感で、匂い負けするときがあり、 香りのしない花を選んでいます。
連休に親族が遊びに来てスタンフォード大学の心理学の女性教授の書いた自分の意志力を高めるための本について、ちょっと話題になりました。

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競わされることで傷つく心

今朝、出かける仕度をしながらテレビを見ていたら、例の体罰問題をとりあげていて、過去にラグビー選手として活躍した人が、世界の流れは、「叱って伸ばす」ではなく「ほめて伸ばす」だということを指導者は理解してほしいというようなことを言っていました。
他方、新聞の労働問題を取り上げた紙面では、入社間もない人が社内での競争を意識するあまり、過重労働となり自殺してしまったという事例が取り上げられていました。
企業においても人を指導して伸ばすということが行われると思いますが、即戦力を期待するあまり、「ほめて伸ばす」の対極にあるような「ダメだしして振り落とす」というようなことが行われる場合があるようです。

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カラー印刷も難しい

昨日、当地では積雪10cmとの予報が出て、朝から多少の雪が降りましたが、すぐみぞれに変わり、その後雨になり全然積雪はありませんでした。
前日、すごく暖かかったので、風向きが東風から北風に変わり雪になるとの予報を聞いて、そんなもんかなーと思いましたが、予報ほどには北風は吹かずに、たいして気温が下がらなかったようです。
安全のため車をやめて電車通勤にしましたが、前日の予報を受けてちっとも積雪なんてないのに、7割の間引き運転とかで最寄駅で20分も待たされてしまいました。
安全第一だから仕方ないかと思いましたが、事務所に着いた頃にはすっかり戦意喪失で、急ぎの仕事もなかったので、のんびり音楽など聴いておりました。
すると、支部の広報誌の印刷をお願いしている印刷屋さんから、ゲラ刷りを修正したいわば
最終版のメール便が届きました。
それを急いでチェックしてGOサインを出せば、何とか今月の支部定例会で会員に配布することができます。

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高年齢者雇用安定法の私法的効力

改正高年法(高年齢者等の雇用の安定等に関する法律)については、昨年から今年にかけて過去記事にしました。(過去記事①) 、(過去記事②)、そのうち、②の最後の方で、今後定年後の労働条件の引き下げについて何らかの裁判例がでてくるかもしれないと書きました。
現在、高年法では、65歳までの雇用確保措置を企業に求め、例外として定年後に再雇用するか否か、労使協定により合理的な基準(恣意的な選別の余地のない明確な基準)を設けて選別してもよいことになっています。
ここ1、2年の間に前述の労働条件の引き下げについては例がありませんが、基準による選別で再雇用されないことについての裁判例がいくつか出ています。
労働者側が勝ったものもありますが、どちらかというと労働者側の請求(地位確認請求=再雇用しないのは無効だとの訴え)を棄却(労働者側の負け)したものが目につきます。

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がんによる障害年金受給

私の所属する埼玉県社会保険労務士会には、会員が自主的に勉強するために任意に作り、会に公認された研究会が現在14部会あります。
そのうち3部会ずつが毎年、今頃の時期に研究成果を発表する発表会があります。私も自分が発表する側で舞台に立ったこともあります。(過去記事参照)
発表会は発表する部会にとっては「晴れ舞台」ですから、拝聴するのが仁義?だと思いほぼ毎年拝聴しています。
その発表会が昨日開催され、10時から17時まで1日がかりでしたが、私も観客として参加しました。近隣の都県からも40名以上の方がいらっしゃったそうで、会員の参加も300名余りと大変な盛況でした。
発表された中で、最も印象に残った障害年金の事例についてちょっと書いておきたいと思います。 それは、在職中にがんになり仕事が辛くなり退職した後、請求したいとの相談を受けた事例で、不幸にして面談する前に亡くなったそうですが、遺族が未支給の年金として請求して、初診日から1年6か月目の障害認定日にさかのぼって受給し、かつ遺族年金にもつながったという事例です。

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浸透していない?妊娠したことによる不利益取扱の禁止

世間の会社は、子連れ女性労働者にまだまだ冷たいなということを感じていますが、(過去記事参照)妊娠した女性労働者も、時にはお荷物扱いで嫌な思いをするようです。
昨日もそんなご相談を受けました。
法律は妊娠した女性労働者をどのように保護しているか、使用者側からみると妊娠した女性労働者にどのような配慮を求められているか、ちょっと整理しておきたいと思います。
まず、罰則もある強行規程である労働基準法ですが、産前産後休業はもちろん規定があります。(65条) 他に妊娠中と産後1年を経過しない女性を「妊産婦」として指定した危険有害な業務につかせることを禁じています(64条の2)。
また、妊産婦本人の請求があれば、時間外労働、変形労働時間性(フレックスタイム除く)についての適用除外、(66条)があります。
妊娠中の女性労働者が請求すれば、軽易な業務に変更をさせなければならないとする規定もあります(65条の2)

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