おばさん社労士の発信基地 きぼうという名の事務所です。

開業してからまる10年「発信する社労士」を目指して「独立独歩」「自主自立」の活動をつづるブログです。

経営者は謙虚に法令遵守を

テレビでもよく見かける有名美容家の経営するエステサロンの、ある支店の従業員が所属する労組が、労働委員会に不当労働行為を訴えたと報道されています。
ネット社会の恐ろしいところは、この女性経営者が、当該従業員が管轄労働基準監督署に申告して、その後未払残業代について是正勧告を受けた後、この支店にやってきて、全従業員を飲食店に集めて話したことの録音の一部がすぐに聞けてしまうことです。
確かにテレビで聞き覚えのある声で本人に間違いはないようです。
法律を守ってやっていたら会社がつぶれる。それでも困らないのかと当該従業員に迫ったりしています。
このエステサロンは、全国124店舗で従業員は約1,000人、昨期の売り上げは160億円と報道されています。それだけの規模の経営者が法令遵守についてこのような認識しかないとは、本当に驚きます。

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全ての労働者の待遇改善を

厚生労働省では、法定の有給休暇や育児・介護休業等の他に、会社独自のボランティア休暇、リフレッシュ休暇(もちろん有給)制度を作ることを推奨していて、現在、そういう制度のある企業の事例を募集しています。(参照)
昨年までの企業の事例も掲載されていて、単身赴任して帰ってきたときの「おかえりなさい休暇」とか、誕生日休暇、裁判員休暇など、社会貢献や本人の生活を豊かにするための休暇制度が企業により工夫されているようです。
事例が出ている企業はいずれも名の通った企業で、こういう会社に勤めている人は恵まれているなーと思います。
どういう休暇があるかしかでてなくて、その会社の正社員だけに適用になるのか、パートタイマーなどにも適用になるのかは明確には書かれていませんが、多分、正社員だけに適用になる場合が多いのだろうと思います。

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ブラックバイトの横行

アベノミスクとやらに喜んでいるのはごくほんの一部の人たちらしく、多くの人たちの暮らしは少しもよくなっていないようです。
昨日、通勤の帰りに聞いていたラジオの情報によると、大学生の仕送り額がここ10年ほど(20年だったかもしれません)で、月額10万円から68,000円に減っているそうです。
学生たちは、生活のために利息つきの奨学金(無利子の奨学金をもらえるのはごくわずかの人らしい)を借りたり、アルバイトをしたりしてしのいでいるそうです。
大学を卒業した時点で借金を背負っているという状況の人も珍しくはなく、多少、学業に支障をきたしてもアルバイトに精を出さざるを得ない学生がたくさんいるとのことです。
そのアルバイトも、今や4割近くに膨れ上がった非正規雇用者との奪い合いのような状況で、そんな中で「ブラックバイト」と呼ばれるような、よろしくないアルバイト先も横行しているようです。
そこを辞めても次が見つからないと困るということから、我慢してしまう学生もいて、ますますそのような悪質な企業がはびこってしまうのです。

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校閲をするということ

あるご縁により、今月から定期的に校閲の仕事をすることになりました。
社労士の専門分野のことが書かれている文章に目を通し、内容に間違いはないか、文章におかしいところはないかなど、総合的にチェックをして必要があれば修正をする仕事です。
私は、依頼を受けて原稿作成の仕事をすることがありますが、その場合には、自分の書いた文章を自分で「校正」する作業を行います。
時には、先方の希望にそって修正する場合もありますが、他人様の書いた文章について内容のチェックをするという仕事は初めてです。
もっとも、所属する社労士会研究会のリーダーとして会員が作成した原稿の最終チェックをするということはしていますが、会員みんなで検討して最終的に仕上がった原稿についてですし、「仕事」としてやるのとはちょっと違います。

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セクハラについての条文を読む

同性へのセクハラについて、所属する社労士会研究会でいろいろ意見があったことは過去記事にしました。(参照) それをきっかけに、私ももう一度、法律条文などを読み直していましたところ、最近、スケート連盟会長の女性国会議員が、冬季オリンピックの打ち上げのときに有名男子選手にチューをしたということがセクハラ疑惑として報道されました。
男子選手が、酔っぱらってはめを外し過ぎたもので、自分はセクハラとは思っていないと明言して収束しました。
職場で言えば、女性上司が男性部下に性的言動を行い、男性部下がそれを迷惑に思っていればセクハラということだと思いますが、厳密に言えば、スケート連盟は「職場」とはちょっと違うと思うし、男子選手は労働法上の労働者とはならないと思うので、違法行為だとすると、その根拠は男女雇用機会均等法ではなく、民法となるのかなーなどと考えました。

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休職後の復職判断

必要があって休職に関するあれこれを勉強しています。
もちろん、社労士としての「常識」程度の知識は以前より持ち合わせていましたが、いざ、自分が関与するとなると、もう一度、関連書籍、判例集などをひっくり返して猛勉強することになります。
休職制度は法律に規定がないので、大手企業には当たり前のようにありますが、中小企業にはない会社もあります。
随分前にあるセミナーを受講したときの講師の先生は、「中小企業は休職制度など作らない方がいい」とはっきりおっしゃっていました。経済的にも人員配置的にも余裕のない中小企業が、あえてトラブルのもととなるような制度を作る必要はないとのご意見でした。
そうすると、心身の不調等により通常の勤務ができなかったときには、あっさり解雇という措置になることになり、それはちょっと忍びないなと思う事業主さんは、休職制度を作ってある程度の猶予期間をおいて、どうしても元通りの勤務ができないなら、そこで自動的に退職してもらう、または解雇という措置をとる。ということになるのが休職制度です。
解雇するにしても、退職とするにしても、会社はできる限り配慮していることを示すことができます。

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社員が災害に遭ったら

「20世紀は戦争の世紀」とはNHKの番組で言っていたことですが、「21世紀は自然災害の世紀」とでもいえるかもしれないと思います。
今世紀に入ってから大きな自然災害が多いなという印象があります。
この度の広島市の土石流の災害もテレビの映像を見てただただ自然の力のすごさと、人間の無力さを感じます。被害に遭われた方は本当にお気の毒だと思いますが、こういう時にお見舞い申し上げます、と言うのもなんだか空疎ではばかられるような気がするほどです。
テレビのニュースで、インタビューに答えていらした50代ぐらいの女性が、「もう、何が何だかわかりません。どうしていいか。これから仕事も行かなくちゃいけないし」と語っていました。
こんな時にも仕事に行かなくちゃと思うなんて、真面目な方なんですね。私なら簡単に休んでしまいそう。それとも、人手が足りない。その人しかできない仕事をしている。その人がいないとその職場はどうにもまわらない。そんな感じなのでしょうか。

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同性へのセクハラを考える

男女雇用機会均等法が改正されて、セクハラ管理措置義務が強化されたということについては、過去記事にしました。(参照)
この中にある同性に対するセクハラというのはどういうものがあるかということが、私の所属する研究会のメーリングリストでちょっとした話題となりました。
私が書いた原稿が火種?なのですが、先輩社員が後輩社員に対して、会社内でしつこく女性が性的なサービスをするようなお店に誘う、後輩社員は困ってこれはセクハラだとして会社に相談する。会社は、誘う方は軽い気持ちなんだろうし、そんなことにいちいち会社が関与しなくちゃいけないの?と困惑する。
そんなQに対する答えは、私は、もちろん、これは同性同士のセクハラにあたるので、会社はそれ相当な対応をすべしとしたのですが、ただ誘ったぐらいでセクハラになるのかという疑問を持つ会員もいて、ほーっと思いました。

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社労士の役割

最近、ちょっとしたワケがあり、社労士の役割とは何だろうとあらためて考えました。
手続き業務等の書類の作成、提出代行業務については、期日を守るとか間違えて書かないとか書式にのっとり「正解」がありますから、その「正解」を目指せばよいわけです。
しかし、労務管理に関することはその会社の個別の事情もあるし、法律で記載されている以外のその枠の回りのグレーゾーン的な領域に関することも多く、白黒決着のつかない問題も多いです。
その社労士がどのように法律を解釈するか、派生している問題の本質を見極め、自分なりの「正解」を出すことになります。
それは、必ずしも他の社労士とは違う結論になるかもしれない。
企業から持ち込まれた案件について考えることは私には、クリエィティブで楽しい時間です。

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つくつく法師の鳴き声を聞く

私は、例年、お盆の時季は休みません。どこへ行っても人は多いし渋滞はあるし、人混みと行列の嫌いな私はとても出かける気になりません。
というわけで、先週は事務所に出ていましたが、世間ではお盆休みかと思うと何となく怠けてしまって、ブログの更新も木曜日、金曜日と休んでしまいました。
昨日も、なんかごはんの支度とかしたくないなーという気分になり、家族を誘って自宅の最寄り駅近くに見つけた大人のお客さんが多い落ち着いた雰囲気のお寿司屋さんに行って食事をしました。
お店に向かって歩いていたとき、つくつく法師の鳴き声を聞きました。
自宅の近くには古い神社と小学校があり、最寄駅に行くときにはそこが砂漠のオアシスのように緑が豊富で、気持ちの良い風がよく吹いています。鳴き声はそのあたりを歩いていたときに聞こえました。

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ロビン・ウィリアムズの訃報

昨日、ロビン・ウィリアムズの訃報が報道され、ちょっとショックでした。
「今を生きる」や「グッドウィルハンティング」などは、CDで何度も何度も観ました。特に「今を生きる」が大好きでした。「ミセス・ダウト」も面白かったし。
63歳といえば、まだまだ現役、人生の山、谷、を超えていろいろな経験を積んで、俳優として円熟期に入るときだったと思いますが、もう彼の映画が見られないと思うととても残念です。
若いときに薬物依存になったことや、アルコール依存、最近は重度のうつ状態にあったと報道されていて、そんなことは全く知らなかったので余計びっくりしました。

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時間単位年休について考える

パート・アルバイトの年次有給休暇についての労務管理や諸問題について、ある雑誌に書かせていただいたということは過去記事にしました。(参照)
お蔭様で、わかりきっていると思っていた有給休暇についてのあれこれを自分なりに総復習することができました。というより、わかりきっているなんて思ってはいけないな、もっと謙虚にならなければと反省もしました。
昨日、今週木曜日に定例会のある所属する社労士会の研究会で検討する原稿として、会員の一人から時間単位年休についての原稿がメーリングリストに投稿されました。
つい最近、自分でも勉強したテーマなので興味深く拝見しました。内容については、研究会の席上で議論することにして、それについて、自分が考えたことをちょっと書いておこうと思います。

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「無断引用」は誤った表現

笹井氏の自殺という悲劇的な事件まで引き起こした「小保方騒動」ですが、私もこれにより学んだことがありました。
小保方氏が他人の文章を出典を明らかにすることなく、あたかも自分の文章であるかのごとく論文に書いてあるということが、騒動の発端でしたが、このとき、メディアでは、「無断引用」という言葉を使っていて、私は、原典の著作者を示さずに論文を引用したのだなと思いました。
現実には、そういうことだったようですが、しかし、著作権法上「引用」は著作者に断ることなくできるため、「無断」でするのが当たり前で、論文作成のマナーとして著作者を明らかにして、引用部分がそれとわかるようにはっきりさせる、引用はあくまでも論文の補助的な部分であり、、主要な部分は自分の言葉で自説を書くというのが本来の書き方である。
ですから、「無断引用」という言葉はふさわしくなく、現実には使えないのだということを学びました。引用のマナーを守らない「引用」は「盗用」または「剽窃」というのが正しい表現ということになるのですが、言葉がきついのでメディアでは「無断引用」などという本来ない言葉を使ったのかもしれません。

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休業手当について考える(2)

このところ、足立区の講座で配布する資料を作成中ですが、テーマが昨年と同じ「知っ得 安心 パートの法律知識」なので、ベースは昨年同様として、法改正部分や自分の中での反省点などを織り込み見直しています。
今までの経験から、出席者の関心の高い部分は、賃金や有給休暇などだということがわかっていますが、賃金については、最低賃金のこと、労働基準法、24条の賃金5原則(本人に直接、全額を通貨で毎月1回以上一定期日に払う)、25条の非常時払い(一定の非常時の場合には、それまで働いた分の賃金を支払日前でも請求できる)まで、資料に入れたのですが、そうだ、第26条の休業手当も入れた方がいいかなと思い至りました。
労働基準法第26条の休業手当については、以前、民法536条第2項との関連性について記事にしたことがあります。(
過去記事参照)

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新聞は主張していいと思う。

私は、もう随分長い間朝日新聞を読んでいます。
特に、どうしても読みたいとというわけでもありませんが、結婚したときにたまたまきた新聞屋さんに頼んだという程度のものです。
朝日新聞の記者が横柄で態度が悪いとある書籍に書かれていたり、ねつ造記事とかの不祥事も何度かありましたし、場合によっては、何となく真実を伝えていないのではないかと疑われるような記事もあったりして、新聞変えようかと思ったときもありました。でも、今は、まあいいかという感じで読み続けています。
今はネットなどのニュースサイトで様々な視点の記事が読めますし、紙の新聞だけから情報を受ける時代ではないからです。
最近、私の少女の頃からの愛読書「心」が掲載当時のエピソードなども交えて掲載されて、楽しく読んでいます。
昨日は、広島に原爆が投下された日だったせいか、原爆の詩の朗読を続ける有名な俳優のインタビュー記事が一面に掲載されていました。

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笹井氏自殺雑感

昨日の理研笹井氏自殺のニュースはびっくりしました。
様々な報道の渦中にあり、精神的にもまいっていたと報道されています。
理研の中でも要職にある人ですから、責任を追及されるのは致し方ないことだったとは思いますが、もう一人の渦中の人である小保方氏が早々と弁護士をつけて、代理人を通じて報道関係者をうまくかわしていたのとは対照的に、一人でしょい込む形だったので大変だったのだろうと思います。
回りは何となく異変というか体調不良に気がついていたようですから、もう少し何とかしてあげられなかったのかなと思いますが、私は全くの部外者で報道で知る限りの情報しかなく、真相はよくわかりません。
笹井氏は、理研の発生・再生科学総合センターの副センター長で、センター設立やセンターの回りに企業を誘致するなどのマネージメントも積極的に行っていたそうですから、経営者に近い労働法でいうところの「管理・監督者」という立場であり、立場も多分労働法上の「労働者」となるかは、微妙なのかなと思います。詳しい契約内容や勤務状況がわからないので何とも言えません。

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猛暑の毎日

2014-8トルコキキョウ 当地は猛暑の晴天が続いています。
夏は、生花がすぐ枯れてしまうので、あまり飾らないのですが、お花やさんできれいなトルコキキョウを見かけてつい買ってしまいました。
家に持って帰ってもすぐ枯れてしまうだろうし、昼間仕事をしながら見られた方がいいだろうと思い、事務所にある花瓶に入れました。
最近は、カメラではなく、すっかり友達となったアイフォンで写真を撮ることが多くなりました。
花の大きさは直径4、5cmぐらいで、可憐な雰囲気です。




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労働法を軽視する企業はつぶれるべき

過酷な深夜の一人勤務などが話題となった牛丼チェーン店の労働環境について、調査した第三者委員会の報告によると、過労死レベルと言われる月100時間の残業時間どころか、総労働時間が500時間を超える例もあったそうです。
2週間家に帰れないとか、24時間、48時間働き続きた例もあり、まさに「現代の蟹工船」とネットで揶揄されているらしいですが、その劣悪な労働環境には驚きます。
人手不足なのに拡大路線をやめず、ますます状況が悪くなっていたそうです。
株価も下がっているそうですが、そういう企業は社会が受け容れないという状況になってほしいと思います。。
一代で会社を築いた現会長をはじめとする経営幹部が、長時間労働に対する危機意識が薄かったと言われています。

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幸せに対するハードル

昨日、たまたま少し早めに帰ったためNHKの「クローズアップ現代」を見ることができました。
いつもだと、対面キッチンのカウンターごしに夕食の支度をしながらチラチラ見る程度なのですが、昨日は、支度も終わりビールを飲みながらのんびり見ていました。
番組によると、先ごろ出された「男女共同参画白書」(だったと思いますが、ちょっとうろ覚えです)によると、自分が今幸せだと思っている人が、女性34%、男性28%だったというのです。
特に男性の低さが目につき、NHK独自に20代から60代までの男性にアンケート等で、幸福感について調査して番組を作ったそうです。
すると、昔ながらの男性はこうあるべきという概念のようなものに縛られている人、また、逆に「イクメン」など新しい男性像を目指しながらうまくいかなくて悩む人など、生きづらさを感じている男性が多いということがわかったというのです。

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