おばさん社労士の発信基地 きぼうという名の事務所です。

開業してからまる10年「発信する社労士」を目指して「独立独歩」「自主自立」の活動をつづるブログです。

若年労働者を辞めさせないためには

先週、厚生労働省が「若年者雇用実態調査」を発表しました。
5人以上雇用する事業所17,000箇所と、そこで働く若年労働者(15~34歳の労働者)24,000人を対象として調査して、前者については61.9%、後者については65.9%の有効回答を得たということです。
8割の企業には、若年労働者がいて、このところの「人手不足感」を反映してか、若年労働者を確保しようとする動き、例えば正社員に転換させたことがある事業所は46.6%、「定着のための対策をとつている」企業は、70.5%(正社員に対する対策)となっています。
今まではとっていなかったんだろうか。3割の企業は対策をとらずなすがままに任せているのだろうかと、ちょっと興味がわきます。

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行動しないと変わらない。

先週、新聞の片隅に掲載されていたパートタイマーの人の投書ですが、勤め始めたときに「時給も上がっていくし、ボーナスも支給する」と口頭で説明があったそうです。
しかし、その後有給休暇もなく時給はずっと据え置き、賞与なしのまま仕事量と責任だけが増えていったそうです。条件をみたしていても雇用保険にも加入させてもらえない、労働基準法や雇用保険法などの法律は何のためにあるのでしょうか。
というような内容で、この会社が法律違反であることはわかっていらっしゃるようです。
労働基準法、雇用保険法などの労働法の主な目的は「雇い、雇われ」という関係性の中で、弱くなりがちな労働者を保護することにあります。
しかし、この相談者のような状況におかれた場合、自ら行動を起こさない限りは現状を改善することは難しいでしょう。
雇用保険の加入は、基本的に事業主の届出によりスタートしますので、事業主が知らん顔していればそれで終わる可能性も大いにあります。

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人の心模様を勉強しましょう。

私の少女の頃からの座右の書、夏目漱石の『心』が明治時代に連載されたそのままに朝日新聞に連載され始めてから、毎朝、まず最初に読んでいました。
昨日、連載が終了して何だか寂しく感じます。読みたいときには本を読めばいいわけですが、遠い明治の終わり頃の時代の人たちはどんな思いでこれを読んでいたのだろうと、興味がわいてきます。
今般の連載により、私もじっくり読むことができましたが、読み返してみて思うのは漱石の人間の感情に対する洞察力の鋭さです。
恋をした人の心模様や、夫の妻に対する情愛、子から見た親に対する思いなどが実によく描かれていて本当に感心してしまいます。全く古さを感じずに現代の話としても十分通用します。
漱石については、そんなに色恋沙汰があったようにはみえませんが、「先生」が御嬢さんに恋をし始めたころ、御嬢さんの下手くそな琴の音や生け花が嫌ではなく、むしろ何となく心地よく聞いたり眺めたりしている様子や、Kの出現によりにわかに感じる嫉妬心やあせりなど、恋をしている人の心情が見事に描かれています。

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秋の花に想う。

ワレモコウ  行きつけのお花屋さんでワレモコウを見つけました。秋らしいなと思い、早速買って他の花といっしょにざっくりと挿しました。この写真の後ろにニョキッと伸びているのがワレモコウです。最近は、お花を切ったり曲げたりあれこれ考えてアレンジするより、結局、自然に伸びているままに挿しているのが一番美しいのではないかと思うようになりました。人が手を加えても自然のままにはかなわないのではないかと、そんなことを感じるようになりました。
 
 

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労働条件の変更の仕方

私は、独立行政法人労働政策研究・研修機構のメルマガを配信してもらっていますが、労働条件の変更に関する調査内容について、自分の専門である就業規則についての記述がいろいろあったので、ちょっと書いておきたいと思います。
調査は、労働者50人以上の全国の民間企業20,000社に対して行われましたが、有効回収率は29%ということで、そのうち85%が従業員100人以上です。ある程度の規模の会社の方が就業規則や労働条件変更についての関心が高いということでしょう。
労働組合の有無については、1,000人以上の企業は79.8%の企業にありますが、100人未満の企業では18.3%となっていて、今、言われている組織率と一致します。
さて、就業規則については99.1%の企業が作成しているということで、50人以上の企業を対象とした調査ですから、本来、この数字は100%でなければいけないはずですが、そういう会社もあるんですね。

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79歳の迫力

昨日、都内の某劇場で開催されている美輪明宏さん(何となく「さん」をつけたくなる)のコンサートを娘といっしょに聴いて(観て?)きました。
私は、この人が銀巴里で歌ったライブのレコードを持っていて、今でも時々聴いているのですが、御年79歳になってもその歌声は衰えず、レコードで聴いている歌声よりもさらにパワーアップしているぐらいに聴こえました。
舞台美術などもご本人がなさっているそうで、きらびやかで色彩豊かでした。
ピアノや、バイオリンなどの音が聴こえるのですが、バックバンドの姿はなく、最初は「えっ?カラオケ?」と思いましたが、第二部の始めに数名のバンドの方の紹介があり、舞台では一人だけ姿を出しているけれど、バックのみんなに支えてもらっているというようなことを言っていたので、舞台背景を損なわないように、バックバンドの姿を出さないんだなとわかりました。
華やかな舞台にふさわしく、ロビーもお祝いの胡蝶蘭や生花で埋め尽くされていて、こんなコンサートは私も初めてです。

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企業に求められるメンタル不調への配慮

昨日の報道によると、就労前にうつ病との診断を受け、投薬治療を続けていた労働者が自殺したことについて、労災と認める判決が東京地裁であったそうです。
新聞記事だけの情報なので、細かいことはわかりませんが、これは企業一般にとっても労働者一般にとっても厳しい判決かなという感想をもちました。
企業は、労働者のメンタルヘルスに対して一層の配慮が必要になるでしょうし、労働者側については、服薬していれば普通に働けるような人でも、企業がリスクを恐れ採用しないというような動きにでてしまうかもしれません。
新聞記事によると、外食チェーン店に勤めていた女性が2006年8月に店舗責任者となった後、アルバイトが相次いで辞めるなどしたため対応に苦慮して、12月に自殺したことについて、過重な労働が原因だとして遺族が訴えたもので、裁判になったということは、管轄の労働基準監督署は労災と認めなかったのでしょう。

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こりない自民党都議

セクハラやじ問題をうやむやにして幕引きした都議会でしたが、昨日、またしてもセクハラ発言があったと報道されています。
昨日、テレビのニュースで映像を観ましたが、都議会の男女共同参画社会推進議員連盟の会長が、「平場(プライベートの場)では、何故結婚しないの?とか言うよ。」と語り、細かい表現は忘れましたが、自分は何十年も生きてきて(この都議は65歳)男も女も結婚した方が幸せだし、結婚しなきゃだめだというようなことを堂々と主張していました。
こういう人は、前述の議員連盟の会長は即刻罷免した方がよいでしょう。
セクハラの本質を理解していない人に、セクハラ防止措置なども含めて考える議員連盟の会長は務まりません。

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足立区に行ってきました。

2014- 足立区 今日は、私にしては珍しく早起きをしまして、午前中、足立区の男女参画プラザにお邪魔して、パートタイマーの方向けの労働法講座の講師を務めてまいりました。
2008年に初めて呼んでいただいて以来、ほぼ毎年のようにお声をかけていただき、労働法、社会保険、労働保険、年金のことなどお話しさせていただいています。
ご参加いただいた皆様、お疲れ様でした。ありがとうございました。

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物事の本質を見るように努めたい

私も購読している朝日新聞がこのところ相当にたたかれています。
たたかれてもしょうがないと私も思いますが、何となく、それらの議論の中に本質からどんどんずれていってるようなものがあり、最近気になりました。
いわゆる「吉田調書」について、福島第一原発が事故を起こした時に、命令違反で第二原発に撤退したという記事は私も見ました。
この記事は何となく書き手の意図というか、東電社員に対する悪意のようなものを感じましたが、私自身は、そういうことがあったとしても別にその人たちを責めるのは間違っていると考えました。
吉田調書にあるように「東日本壊滅」、「チャイナシンドローム」「ここで死ぬと思った」というような状況の中では、「上司の命令」より自らの判断を優先させたとしても、命令違反になんかならないだろうと思うからです。

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お酒を飲まない人が増えた

昨日、所属する社労士会の自主研究会の例会の後、今年入会した新入会員の歓迎会を兼ねて懇親会を行いました。
昨年、10月より私がリーダーを務めているのですが、同期で懇意にしている人や支部に新しく入った人で、この研究会に合ってそうな人に声をかけたりもして、もちろん、自主的に入会していらした方も含めて新しく入会した方が数名いて、歓迎会をすることになったのです。
この研究会は、以前は、かなりお酒を飲む先輩方がいて、懇親会というとお酒をたくさん飲むのが恒例でした。
しかし、その先輩方も徐々に例会に出席なさらなくなって、私が入会した当時から見えている会員は例会でも少数派となり、私より後に入会した方が随分増えました。
その中でも、前述の新入会員の方々を含めて、アルコールを一切飲まない、又は、飲んでも1、2杯程度という方が随分増えました。

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平常心は難しい

このところ、ニュースはテニスの錦織選手の話題一色、全米オープン準優勝という素晴らしい快挙ですし、さわやかな雰囲気のナイスガイですからメディアが飛びつくのも無理ないなと思います。
インタビューで、本人が語っていたところによると、準決勝までは快進撃でしたが決勝の前は息苦しいような感じがして眠れなかったとか、試合中もいつもどおりの自分のテニスができなかったそうです。やはり、大一番を前にするとなかなか平常心ではいられないものなのですね。
わずかなメンタル面の緊張がどうしてもプレーを狂わせてしまうらしく、本当に本人は悔しかっただろうなと思います。
こういうスポーツのビッグニュースがあると、その裏話的なことがたくさん報道されます。そんなニュースも面白く、結構私はそういうニュースが好きだったりします。

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言いたいことを言えるということ

私はNHKの朝の連続ドラマはほとんど見てませんでした。
15分ずつチマチマ?してるのがいやということもあるし、内容にそんなに興味がないということもありました。しかし、今やっている「花子とアン」は、12、3歳の少女時代に「赤毛のアン」を夢中で読んだ思い出があり、土曜日の午前中にまとめて放送する枠で時々見ていて、あらすじぐらいは追えるようになっています。
先週の土曜日の分は、ちょうど日本が太平洋戦争に突入するころの話で、英語の恩師である女学校時代のカナダ人の先生が帰国することになり、訪ねてきて、自らの愛読書である「赤毛のアン」の原書を手渡していくところを放送していました。
その後の予告篇では、空襲を受けあちこちで火の手が上がる中、この原書を大切に持って逃げるらしいということがわかり、この主人公の花子さんがいなかったら、「赤毛のアン」の翻訳もなかったかもしれないし、あってもずっと遅れて他の誰かがしたのかもしれないと思い、ちょっと感慨深いものがありました。

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年齢による線引きが難しい時代

いつも出勤前に「ながら視聴」しているテレビの情報番組で、60代の女性が70代の男性を斧で殺したというニュースをやっていました。すごい時代になったものだと思いましたが、コメンテーターが「今は、年齢でどうとか考えられないですね。なんでも個人差がありますね」というようなことを語っていました。
その後で、今度は、定年になった後の人の雇用についてに話題が変わり、60歳で定年の会社はまだまだ多く、そこでいったん定年となり再雇用されるという人が多い、そういう人たちの活用ということが、企業にとっては悩ましい問題となっているというようなことを番組で語っていました。
私も、職業柄、そういうことは知っています。
今、法律では原則として60歳未満の定年は禁止していて、定年の引き上げや、継続雇用、再雇用制度などにより65歳までの雇用を求めています。

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社労士の存在意義

最近、精神的な不調になる労働者が増えています。
休職する場合も多くあると思いますが、休職制度というのは法令に全く定めがなく、企業の裁量に任されている部分です。
私が以前に受講したあるセミナーの講師の社労士は、「中小企業には休職制度はいらない。」と語っていました。経済的にも人員的にも余裕がないし、法令にない制度というのはとかく運用が難しく、ひとたび対応を誤るとトラブルに発展する可能性があるからです。
しかし、休職制度がない会社に入りたい労働者っているでしょうか。
「病気になったら、放り出されるのか・・・」となります。そこで、中小企業でも就業規則で休職制度を作っているところは多くあると思います。
私の関与先でも、休職期間を経て、この度復職にこぎつけた事例がでて、休職期間に入る前からずっと相談を受け続けてきました。

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思考停止からの脱却は難しいのか?

私が、これといった理由もなく偶然に近い形で朝日新聞を購読していることは過去記事にしました。(参照) このところ、今日、掲載されている有名ジャーナリストのコラムに関連してひと悶着あったことを、昨日、ネットのニュースサイトで知りました。
過去記事でも触れた朝日新聞の従軍慰安婦報道の検証記事について、朝日新聞に耳の痛いことを書いていたらしく、一時掲載を見合わせたいと筆者に連絡があり、それを受けて、筆者は、コラムの連載を降りると応じたそうです。
この連載はずっと続いているもので、何でも自由に書いてくださいと言われていたのに、そのようなことは初めてだったそうです。
しかし、その後、朝日新聞の社員の何人かがツイッターで「恥ずかしいことだ」とか「残念だ」とか、新聞社側の措置を批判したため、ネットで話題となり、最終的には朝日新聞が判断が間違っていたとして、謝罪文と同時に件のコラムを今日、掲載するということを昨日ネットのニュースでみて、早速読んでみました。

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特許権は100%会社のもの?

報道によると、政府は、社員が仕事で発明した特許について、現在は社員のものとなっていて、相当な対価を支払って会社が譲り受けることになっていますが、特許法を改正して「会社のもの」とする方針を固めたそうです。
私の関与先で様々な特許を取得している会社があり、その会社の就業規則の見直しを依頼されたときに、特許法について相当勉強しました。分厚いファイル1冊が勉強の成果ですが、「職務発明」という表現により特許法第35条に規定されています。平成17年4月以後の発明に関しては、法律が改正され、契約や勤務規程等で定めがあれば、手続き面と内容面で合理的と判断される対価で会社のものとすることができます。しかし、会社側にしてみると「相当の対価」がわかりにくいということがあり、政府に改正を迫ったようです。

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社労士試験終了から1週間

先週の日曜日の社労士試験から1週間、受験生の皆様はとりあえずゆっくりお休みになったことと思います。遅ればせながらお疲れ様でした。
先週のはじめに、所属する社労士会支部の掲示板に社労士会幹部の会員が投稿されていて、埼玉県の会場では、当日の朝、試験会場の最寄駅に向かう私鉄路線が人身事故で止まってしまうというハプニングがあり、ちょっと大変だったようです。
中には、受験できなかった受験生もいたということで、年に一度のチャンスですから、実にお気の毒なことだったんだなと思いました。
試験センターから問題も発表になりましたが、先週、ゆっくり見ている時間がなく、今日、選択式だけちょっと見てみました。私が不合格となった平成16年の健康保険法のように、5問全部が関連性があり一つ間違えると芋づる式に間違える、という実にいやらしい問題、しかも、たったの1点でOKという救済措置となり、1点とればいいのなら、あたしだってできたわよという、忘れもしない奇問?変問?のようなものはなく、比較的素直な問題という印象でした。

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