おばさん社労士の発信基地 きぼうという名の事務所です。

開業してからまる10年「発信する社労士」を目指して「独立独歩」「自主自立」の活動をつづるブログです。

女子力は人間力でしょう

 朝日新聞にはこのところ週に一度(だと思う)「女子力」とは何かというような特集記事がくまれています。
職業柄、性別による差別には敏感にならざるを得ない私も興味を持って読んでいます。
私自身の極めて個人的見解をいえば、「女子力」という言葉が出てきたときに、男目線のうさんくささというようなものを感じて、女性たちよ、そんな言葉に踊らされることなく「人間力」で勝負しようよ、もっと言えば自分の生き方に関わってくることは自分で決めて行動すればいいよと思っておりました。
メディアで使われる「女子力」というのは、家事全般ができて、おしゃれやファッションにも関心が高く、いつも身ぎれいで、周りの人たちにも優しく時には賢く気配りができて、コミュニケーション能力も高いということらしいです、ハイ。
それって、女性にだけ求めるのはおかしいですよね。
男性は、そうでなくても許されるんでしょうか。

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長澤運輸事件 高裁判決文を読む(2)

 昨日、長澤運輸事件の高裁判決文の全文を読んで記事を書きましたが、書き足りない点について補足的に書いておこうと思います。
高年齢者雇用安定法(高年齢者等の雇用の安定等に関する法律)により、現在60歳未満の定年は設定できません。また、定年後、希望者全員が65歳まで働ける継続雇用制度を設けるか、定年制を廃止するかの措置をとることが企業に義務づけられています。(平成25年3月31日までに労使協定で基準を設けている場合は61~65歳まで段階的に設定できる例外がある)
継続雇用制度は、定年年齢に達した後もそのまま契約を続行する場合と、いったん定年退職として退職金を支払い、その後あらためて嘱託等として雇用契約を結ぶというやり方があります。
60歳を定年としている企業の場合、退職金の設計もそれを前提としていますので、いったん退職金を支払い再度雇用契約を結ぶという場合が多いようです。
多くの場合、職務内容を軽くしたり責任の度合いを減らしたりして有期雇用とする契約となります。当然賃金は下がります。
しかし、中には待遇は下がったが定年前と全く変わらない仕事を任される場合もあります。

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長澤運輸事件 高裁判決文を読む

 長澤運輸事件は、昨年11月2日の東京高裁の判決です。
運輸会社のトラック運転手3人が定年退職後再雇用の嘱託(1年の有期雇用)となり、定年前と同じ仕事をしているのに賃金が減額(20%~24%の減額率)されたのは、有期雇用であることをもって正規雇用者と不合理な差別を禁じている労働契約法20条に反しているので契約は無効であり、嘱託社員の就業規則ではなく正社員の就業規則を適用して賃金も支払うべきとしたものです。
予備的には、本来支払われるべき賃金が支払われなかったのは公序良俗違反であり、民法709条に基づく損害賠償も請求しています。
高裁に先立ち、5月13日にでた東京地裁判決では、労働者側の訴えが認められましたが、会社側が控訴した東京高裁では、逆転して会社側勝訴となりメディアでも話題となりました。
裁判結果については、判決文全文を読まないと見えてこない部分も多いので高裁の判決文を読みたいと思いつつ、ずるずると時が過ぎておりました。
したところ、先日、所属する社労士会の研究会のメンバーの一人が入手した判決文全文をスキャンして送ってくれました。
持つべきものは社労士仲間。情報のおすそわけに感謝です。

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サイバー攻撃もどき?

 当地はこのところ寒い日が続いています。週末、少し暖かかったですが今日はまた冷たい風が吹いて冬模様です。でも、テレビニュースなどで雪おろしの大変さなどを見ると、晴天続きの当地の冬は楽だなーと思います。
結婚して、たまたま東京から移り住んだ埼玉県ですが、来た当時は、夜は暗いし人々の服装も何となくあか抜けてないなどと感じました。でも、災害は少ないし雪もほとんど降らないし、都内に比べて緑も多いし、駐車場の1台分も広いし(都内はほんと狭いですね)、いい所だなと思っています。
今では、都内に出かけて帰る途中の電車の中で荒川を越えて埼玉県に入るとホットするようになりました。
さて、そんな中、当事務所のHPで公開しているアドレスに怪しいメールが続々と送られてくるようになりました。と言っても一日2~3通といったところですし、仕事で使うEメールアドレスは別にあるので、特に業務に支障があるわけではないのですが、気分はよろしくないです。
Eメールの方はプロバイダで有料でセキュリティ対策をしていますし、怪しいメールはほとんどはじかれて受信ボックスには入ってこないので、あまりそういう変なメールはこないのですが、HP専用のアドレスには入ってきます。

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「残業できる?」と採用面接で質問

連合が採用面接での質問事項について加入組合に調査したところ(3648組合が回答)、 残業や休日出勤ができるかという質問をしている企業が36.6%、転勤ができるか聞いている企業が43.9%あったそうです。(今朝の朝日新聞が報道)
結婚しているか予定があるかをたずねる企業も11.9%、家族の職業や収入を聞いている企業は12.4%、本籍地や出生地をたずねている企業も8.7%あり、いずれも2008年の前回調査からほとんど変化がないそうです。聞く会社は聞く、聞かない会社は聞かないということで変わらない状態なのでしょう。
厚生労働省のHPには、採用選考基準についての考え方についてのサイトがあります(
参照)
公正な採用をするためには、本人の適性、能力以外のことを採用の条件にしないようにとしています。
企業には法令(均等法、雇用対策法、障害者雇用促進法等)で制限がある場合を除き、採用の自由があると考えられています。ですから、法令に触れなければ、どのような人を採用するかについて選択権があります。
だからといって、自由に何でも質問していいというわけではありません。質問の内容によっては法に抵触するおそれがあるからです。

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トラブル対応はスピードが大事

私は、将棋のことは全然わかりませんが、将棋ファンは多いらしく、よくニュース等で話題になるので有名な棋士については何となく知っています。 将棋連盟会長の谷川氏についても顔と名前がわかる数少ない棋士の方の一人です。
若い頃からトップ棋士として活躍なさっていたのも報道等で知っていました。物静かで知的な雰囲気に好感をもっていました。昨日、その谷川氏が会長辞任の記者会見をしたということが大きなニュースとなっています。
その原因となった騒動についてもメディアで大きなニュースとなりましたから知っています。
将棋連盟の組織というのはよく知りませんが、若いころから棋士として活躍された方たちがなさっているのだろうと推察すると、将棋一筋でずっときてトラブル対応などについても慣れていらっしゃらない方たちなのかもしれないなと思います。
何となくお気の毒なような気もしますが、組織を動かす立場にいる以上責任がついて回るのは致し方ないことなのだろうと思います。

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本当の「働き方改革」とは?

 このところ、「働き方改革」という言葉がよく聞かれます。政府主導で言い出された言葉で、「働き方改革実現会議」なども立ち上げられ、昨年12月には自民党政務調査会の働き方改革に関する特命委員会の中間報告書なども発表されています。
政府は、少子高齢化がどんどん進み、このままではこの国は経済成長もなくなり、立ち行かなくなると考えているようで、とにかく働ける人は働いて税金と社会保険料を負担してくださいと言いたいのかなと思っていました(明確には言ってませんのであくまでも私見です)。
「1億総活躍社会」と言い出したあたりから、あまのじゃくな私は、「うーん・・・」と何となく「ちょっと待った、その中身は何ですか?」と思っていました。
そんな中、所属する社労士会の研究会で、それについての総論のようなものを書いてきた会員がいらして、私も否応なく内閣府が発表している議事録などを読んで、「働き方改革」とはなんぞやと考えざるを得なくなりました。

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管理・監督者と長時間労働

 関西電力で高浜原発の運転延長について原子力規制委員会の対応にあたっていた課長職の男性が過労自殺した件で、管轄の労働基準監督署が社長を出頭させ、全管理職の労働時間を把握をするように指導票を渡したと報道されています。
関西電力の本社は大阪ですから、福井県の原発のある事業所の責任者が管轄労基署に対応するのが普通だと思います。しかし、わざわざ社長を出頭させたというのは、違法な長時間労働は取り締まりを厳しくするというアナウンスもかねてのことなのでしょう。
労働基準法では、「管理・監督者」について労働時間、休日、休憩について同法の規定から除外するとしています。そのため、「管理・監督者」として処遇して労働時間の法律的縛りの枠外におき、通常の労働者より長時間労働をさせるケースがあります。労働時間の縛りがありませんから、「残業」という概念がなくなるからです。管理・監督者についての考え方は過去記事に書きました(
参照)。
「管理・監督者」にふさわしい待遇で、責任と権限がある、労働時間の管理をしないということが条件です。


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試用期間の長さ

昨日、所属する社労士会の研究会で 試用期間中の解雇についての原稿を出した会員がいて、試用期間についての諸問題についてひとしきり議論がはずみました。
私としては、よく出される判例(三菱樹脂事件 最高裁大法廷判決昭和48.12.12)も含めて随分前に勉強済みという内容で、特にひっかかるところはなかったのですが、今日、念のために手持ちの書籍等で確認してみました。
中で、「へえー」と思ったことがその期間についてです。
試用期間というのは、採用した後適性や能力、勤務態度などをよく観察する期間として多くの会社で採用されている制度だと思います。
労働者側にとってみれば、本採用の一歩手前のような感じで何となく心もとないと言いますか、不安定な状況です。従って、そのような状況にいつまでもおくのは公序良俗違反と考えられています。
ですから、だいたい、3か月とか6か月で終了する場合が多いと思います。

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新手の営業商法?

正月ボケでやるべきことを先延ばししていることに気が咎め始めた昨日、 当事務所に一本の電話がかかってきました。
番号表示は携帯の番号ですが、名前が出ないから電話器に登録していない人からです。とりあえず出てみると、明るい雰囲気をかもし出している男性で「〇〇と申しますが、鈴木先生いらっしゃいますか?」とのおたずね。〇〇というお名前には心当たりがありません。
「私が鈴木ですが」とお応えすると、
「あっ、以前お会いした△△△(会社名)の〇〇です。」
会社名にも全く心当たりはありません。
以前、所属する社労士会の支部の会員向けインフォメーションサイトで、知り合いを装って営業だか詐欺だか不明だが電話をかけてきた人がいるという会員の投稿のを読んだことがあったので、これがそれかなーとピンときました。

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AI社会の到来で社会はどう変わるんだろう?

 最近、AI(人口知能)の発達の素晴らしさが様々に報道されています。
私は囲碁のことは全くわからないのですが、断トツのAIが現れたとか、東大合格を目指しているAIがすでにMARCH(明治、青山学院、立教、中央、法政)、関関同立(関西、関西学院、同志社、立命館)と言われる関東と関西の有名私大の合格率が80%以上に達したなどということが報道されています。
どこまで進歩していくのかわかりませんが、今でもネットで検索していろいろ調べているわけですから、AI様にご意見を伺ったり、相談にのってもらう時代も近い将来くるのかもしれません。
肉体的な労働はロボットに、過去のデータなどを駆使して考えることはAIに頼る、医師の一次診断も症状から病気を絞り込むなどはAIの得意分野だし、弁護士が行う過去の膨大な判例データベースから、今問題となっている事件と類似のものを探し出すなども得意だと思います。
ビジネスの世界でも顧客の過去のデータを利用することはすでにいろいろ行われています。
行政関係の複雑な書類なども簡単にできちゃいそうですから、公務員は削減できる、労働者も必要なくなる分野がたくさん出てきそう。
となると、人口が減っても全然へっちゃらじゃん。

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「好きで仕事をやっている人」の長時間労働?

 年末に電通社長が引責辞任することを発表し、長時間労働の抑制について社会的な関心が高まっています。というより、国が主導して高まらせている感がありますが、それはそれでよいことだと思っていました。
したところ、それに先だち、労働基準監督署から是正勧告を受けた芸能プロダクションや音楽関連事業を行う会社の創業社長が、自身のブログで勧告には真摯に対応するとしながら、労働基準法は自分たちの業界の常識には合っていないし、古い時代の法律で自分たちの事情もわからず取り締まっていて、是正勧告を受けたとたんにブラック企業扱いなのは納得できない、というようなことを書いていると、ネットのニュースで読みました。
年末のあわただしい時期だったので、そのままにしていましたが、今日、あらためてその全文を読んでみました。
「好きで働いている人」、「好きで仕事をやっている人」というような表現が何度もでてきます。
「僕らの仕事は自己実現や社会貢献みたいな目標を持って好きで働いている人が多い」とも書いています。
全体の論調は好きで働いているんだから、法律で決められた労働時間など邪魔ですというふうにとれます。

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今日から御用始め

2017お正月 (2)皆様、つづかなく新年をお迎えのことと存じます。
本年もどうぞよろしくお願いします。
当事務所、本日から御用始めです。
当地の年末年始は晴天に恵まれ、穏やかで暖かかったです。
私は年末から大掃除、家の中を正月仕様にする(お正月らしい花を飾ったり、羽子板を飾ったりする)食材の買い出し、おせち料理というほどのたいしたものでもありませんが、一応正月料理を作る、泊りにくる家族のために寝具を日に干したりと、いつもと同じ主婦業のルーティンワークをこなす年末となりました。
年始は、車で20分ほどの埼玉県では有名な大きな神社に家族で恒例の初詣に出かけたりして、いつもどおりの変わらないお正月でした。
最近は、このようにいつもどおり淡々と過ごせることが幸せと感じるようにもなったので、十分満足なお正月でした。
今年はどういう年になるのか皆目わかりませんが、自分としては、寄る年波を感じ、「一度きりの人生」という言葉が頭をよぎる昨今、できるだけアクティブに過ごして、動けるときに動いておこう、会いたい人には会っておこう、やりたいことはやっておこう、そんな心境です。
読者の皆様も今年1年良い年となりますようにお祈り致します。

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謹賀新年

       2017お正月 (1)                    
      明けましておめでとうございます。
   皆様の益々の御多幸をお祈り致します。
   本年もどうぞよろしくお願い致します。
            
                     2017年 元旦
   

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