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おばさん社労士の発信基地 きぼうという名の事務所です。

開業してからまる16年「発信する社労士」を目指して「独立独歩」「自主自立」の活動をつづるブログです。

年をとっても生き生き働ける社会に

昨日、所属する社労士会研究会の月に一度の例会があり参加してきました。
午後2時から5時まで勉強した後、3時間ほど懇親会(単なる飲み会)があり、毎度のことながら楽しい時間を過ごすことができました。
例会の中で、来年4月から改正となる高年齢者雇用安定法(
過去記事参照)について原稿が出され、時間切れで細かい議論ができなかったのですが、厚生労働省ではそれについて指針を出す準備をしていて、労働政策審議会の内容が公開されているのでどのような指針が出るか、先取り?することができると教えてくれた会員がいて、今日、早速サイトを確認してみました。(参照)
例会で話題となったのは、原則65歳まで希望者全員を雇うというように改正されるわけですが、(今までは労使協定の基準により選別できたができなくなる、ただし経過措置あり)希望した人でも、就業規則の解雇、退職事由に該当する人は雇い続けなくてもよいという指針が出るらしいということです。

それについて、労働政策審議会のサイトをみれば掲載されているということで、私も前述のサイトを確認したのでした。
希望した人でも就業規則の解雇、退職事由に該当すれば雇い続けなくてもよいこと、別途就業規則上に高年齢者用の解雇・退職規定を作ってもよいこと、それについて労使協定を締結してもよいが、就業規則上の解雇、退職事由を逸脱するような事由を設けてはいけない、継続雇用しないことについては、客観的に合理的な理由があり、社会通念上相当であることが求められるなどが掲載されています。
おそらく、今後これに基づいて指針が出されるのでしょう。
私も現在就業規則を変更するための情報を集めていたので、タイムリーな情報をもらってよかったと思いました。

企業の立場からすると、ずっと働き続けてほしい人もいればできれば辞めていただきたいという人もいるでしょう。トラブルのないように就業規則や雇用契約書を整備することが必要だと思いますが、お荷物的な人でも解雇となるとなかなか難しいだろうなと思います。
様々なスキルを持ち、それを次の世代に伝えていけるような人は良いでしょうが、会社からも回りの社員からも、法律があるから仕方なく雇っておくかと思われているような人は、そんな会社にい続けていて幸せだろうか、毎日生き生き働けるだろうか、と考えてしまいました。
人は誰でも人に存在を認められて必要とされたいという思いがあるはずです。
自分の居場所とでも言いましょうか。
そういう場のある人は生き生きと過ごすことができると思います。

労働政策審議会では、再就職の支援についてもかなり議論された様子がうかがえます。一つの会社にい続けることがいいことなのか。60歳を過ぎて生き生きと働ける場を見つけるのは難しいことなのだろうか。それを難しくなくできるようにしてこそ、「高年齢者雇用安定法」(高年齢者等の雇用の安定等に関する法律)という名に合致する法律となるのではないだろうか。
自分に合わない職場にい続けるより、居場所のある職場で生き生き働けるような選択もできればシニア世代の未来はもっと明るくなるはずです。
人生経験を活かせるような職場は必ずあると思いますから、雇用のミスマッチの解消となるような施策をもっと進めてほしいと思いました。

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