おばさん社労士の発信基地 きぼうという名の事務所です。

開業してからまる11年「発信する社労士」を目指して「独立独歩」「自主自立」の活動をつづるブログです。

「国民皆保険」の短所

 今朝、朝刊(朝日新聞)をぱらぱらと拾い読みしていたら、80代の女性の投書が目につきました。重い心臓病とひざ痛でここ2年半介護保険を利用して週2回のディサービスを利用して機能訓練などをしてもらい、今は元気に過ごしている。ディサービスではスタッフ、仲間にも恵まれて楽しいひと時を過ごし、ひざの痛みも忘れるほどである。最近区から届いた介護保険の利用明細を見て、その額の多さに驚いた。自己負担が1割のためと銀行口座から引き落としで支払っていたため実感がなかったのだ。
ほとんど使っていなかった杖と手押し車はやめ、2回のディサービスも空いたら3回にしようと考えていたが、それも2回でよしとすることにした。
介護保険は今かなり厳しい情勢らしいので、1人1人が使い方が適正かどうか考え直すときではないかという内容です。
2年半たって、やっと気づいてくださったんですね。良かったです。これからもお元気でということですが、このような方は結構いらっしゃるのかもしれません。

介護保険は所得に応じて現在2割負担の場合もありますが、さらに3割にまで上げ、所得の多い高齢者にはそれなりの負担をしてもらうという考え方に変わってきています。
私もそれで致しかたないと思います。冒頭の投書にあるように1割負担だと実際の額が見えにくくなり、勧められるままにあれもこれもという場合があるかもしれません。
必要なものを必要なときに必要なだけ受けるという意識でいないと、そのうち破たんしかねないし、元気な人が今以上に保険料を徴収されるのも大変です。

これは介護保険に限らず医療保険にも言えそうです。
私は長年同じ美容院を利用しているのですが、先生(店主)も私もそれなりに年をとってきて、最近は雑談の中で「病院情報」が増えました。先生は職業柄様々なお客さんからご近所情報を仕入れていて、「病院情報」にもたけています。
「〇〇クリニック」はやたらと何種類もの薬を出すので、患者の方で調整して少なく飲んでいて、余ったら捨てるなどという話を聞くと「なんだかなー」と思います。
そういう無駄が積もり積もって財政を圧迫していくのかなと思いますが、100%自腹だったら随分違うだろうし、過剰診療をやめるような手立てが何かあれば随分違うんだろうなと思います。

私事ですが、私は社労士試験に合格した年の2月から6月まである大病をして療養を余儀なくされました。1週間に1度通院して、入院したのは10日ぐらいでした。当時まだ標準治療ではなかった治療を受け、劇的に治ったという珍しい体験をしましたが、アメリカでは標準治療となっているやり方でした。アメリカは日本とは保険制度が違い、個人で契約するため保険会社が治療方法を細かくチェックして使える治療、使えない治療などがあり過剰診療にも敏感なようです。
それで、日本式なら元気になった後も何年も「検診」を受け続けなければならず、いつまでも患者の「身分」でいなければなりませんが、アメリカは1年後に検診して何もなければそれで終わりと説明を受けました。
もちろん、治療を受けたのは日本の病院だし日本の保険制度を使っていたのですが、先生に「アメリカ式にする?日本式にする?」と聞かれ、迷わず「アメリカ式でお願いします。」と答え、1年後に検診に行ったきり、一度も先生にはお会いしていません。最後にお会いしてからいつの間にか10年余りもたってしまいました。
国民皆保険は素晴らしい制度ですが、利用する人の意識、そして過剰診療を防ぐためのシステムがないと、無駄が増えてしまう制度だと思います。そこを何とかしないとなーと思ったのでした。

PageTop

コメント


管理者にだけ表示を許可する