おばさん社労士の発信基地 きぼうという名の事務所です。

開業してからまる11年「発信する社労士」を目指して「独立独歩」「自主自立」の活動をつづるブログです。

カオスの時代

先週、当ブログで小池新党希望の登場で「民進党はどうなるんだろう」と書きましたが、その日のうちに希望に合流して衆議院については事実上解党するというニュースが流れ、その後も混乱が続いています。
一度は政権を担ったこともあるのにあっという間の崩壊劇。
現政権を倒すために「名を捨てて実をとる」というようなことでしたが、早くもその選択の是非が問われる事態となっています。
私は、実態としては「極右」に近い小池都知事が、右から左から様々な考え方の人がいる民進党をすべて受け容れ、ついでに民進党の持つお金と連合というそれなりに大きな組織も呑み込んで、「野合」だの「数合わせ」だのとの批判なんか無視して、政権をとりに行ったら、古代の「太母」みたいな、とてつもない人だねと思いましたが、やはり、そうはならなかったみたいです。
同時に「リベラル」という言葉が盛んに言われるようになりましたが、「リベラル」とは何かと言われると、私自身も理解できているか自信がありません。
私の理解では、法の支配のもとで憲法により権力を縛り、個人の尊厳と個人の自由な意思を尊重する考え方だと思っているので、右だろうと左だろうと全体主義的な、一つの考え方で個人を縛り付けるとか、「憲法改正絶対反対!」みたいな硬直した考え方は、私の中ではリベラルではありません。


当ブログでは、政治ネタはあまり書きたいとは思わないので、これ以上は書きません。
さて、「ニュースを社労士的観点から見る」という原点に帰り、民進党前原代表の決断について考えてみましょう。一時は売上も上々で老舗企業から売上トップの座を奪ったこともある企業のお話し。
社長の座や社内人事、経営方針の違いなどで内部抗争が多く、消費者にもあきれられて時とともに勢いが衰え、他の企業と合併したり名前を変えてみたりしましたが、いよいよ行き詰ってしまいます。
そこに発信力があり世間の注目をあびることにたけていて、今後大いに伸びていきそうな新興企業が登場します。
このままでは、倒産の危機と考え、今ならまだ内部留保したお金もそこそこ持っているし、バックアップしてくれるお得意さんもいるので、すべて丸ごと抱えてもらえれば社員もみんな生き残れると思い、新興企業社長にその話をもちかけます。
お金と人材がほしい新興企業としては悪い話ではないと受け容れる方針で話が決まりますが、すべての社員を受け入れてもらえると思っていたのに、「うちの会社の経営方針に合わない人はいりません」と言われ、実際に選別が始まってしまいます。

とまあ、こんなところかなと思いますが、前原代表は、「安倍政権を倒す」との「大義」を説明していました。でも、そこにいた前議員の人たちは、自分が生き残ることしか考えていなかったように思います。議員として生き残れるのなら自分の今までの言動や信念は変えてもよい、又は、一時的に変えたふりをしてとりあえず当選してまた考えようと思っていた人もいたかもしれません。
それで、さして異論もなく「満場一致」で代表の提案が受け入れられたのでしょうが、普通、一つの政党がなくなるという局面なのですから、もっと議論があってもよかったし、小池氏に全員受け入れられるということが本当にあるのか疑いをもってもよかったですよね。

企業の話に戻しますが、通常、そのような場合は、社員に対して説明と協議を尽くすのが当たり前で、様々な取り決めについては文書で残すという作業を当然するでしょう。
みんな無条件で受け容れるのであれば、それはきちんと文書で「合意書」や「契約書」を作るのが一般企業のやり方だと思います。
結局、時間がなく焦った結果、さらなる混沌を生み、安倍政権を倒すどころか利する結果になってしまったように思います。「せいては事を仕損じる」。
では、前原代表はどうすべきだったのか。民進党のお金と連合という組織力を武器にもう少し時間をかけて交渉してもよかったのではないか。
希望に合流したい人だけ行ってもらい、民進党に残りたい人は残って民進党として選挙に出るということはできなかったのだろうか。結局、それでは野党が多くなり選挙区で自民党に勝てないということがあったかもしれないし、政党交付金の使い方などについても私にはよくわからないのですが、個人の自由な意思を尊重するということが、もっと前面にでてもよかったかなと思います。

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