おばさん社労士の発信基地 きぼうという名の事務所です。

開業してからまる11年「発信する社労士」を目指して「独立独歩」「自主自立」の活動をつづるブログです。

ブラッククリスマスとは?

今朝、出勤の支度をしながら見るとはなしに見ていたテレビで、「ブラッククリスマス」と言っているのが耳に入りました。
ホワイトクリスマス(雪が降るクリスマス)なら知ってるけど「ブラッククリスマス」とは何ぞやと聞いていると、コンビニなどで働く人に対してクリスマスケーキを売るようにノルマを課し、売れない場合は自分で購入させるというようなことらしいです。
その他にもおせち料理や夏の鰻弁当など、1年を通じて何らかのイベントがあり、そのたびに関連商品を買わされる、断ったらシフトの日数を減らされてしまったなどの「ブラックな」話がされていました。以前にもそのような話は聞いたことがありましたが、人手不足が言われる昨今で、そんなことしてたらみんなやめちゃうんじゃないの?と思いますが、そうでもないらしく、みんなおかしいと思いつつ泣き寝入りしている場合が多いようです。

ちょっとネットで検索してみたら、この種の話はコンビニ業界のみならず惣菜店など小売商店で結構行われていることらしいということがわかりました。
もちろん、自分が勤めているコンビニはそんなことは一切言われたことがないという人もいますから、各店舗のオーナーの考え方次第ということなのでしょう。
法的にはどうなんだろうかと考えてみました。
業務命令として「ケーキを〇個売りなさい」というノルマを課すことはできるでしょう。ただし、一般常識的にみてそれが到底達成できないような個数であれば、パワーハラスメントであり、パワハラは現在労働法の世界ではまだ規制がないですが、民法的に「公序良俗違反」ということにはなると思います。
無理のない範囲とはどれぐらいだろうか。というのは、その店舗の立地条件や客層などにもよるでしょうから、一概には言えませんが、とりあえず、常識的な範囲のノルマを課したとして、それが売れなかったとして、本人に購入させるというのはどうなんだろう。

私見ですが、やはり「公序良俗違反」ではないのかなと思います。仕入れた商品の売れ残りを最終的に引き受けるのは経営者の責任であり、雇われている人の責任ではないからです。
ノルマが達成できないのであれば、人事考課に反映させるとか、賞与に反映させるのはいいですが、それも社会通念上常識の範囲内でということになるでしょう。
アルバイトのシフトをいきなり減らしたりというのは、最初に「週〇回」という約束で契約していたとしたら、本人の合意なく労働条件を変えることはできませんから、同意なく行った場合は労働契約法第3条、第8条違反ということになり違法です。
また、高校生のアルバイトにも同様なことを行う店舗もあるようですが、アルバイトというのは、もともと正規社員の補助的要員として雇うのですから、正規社員と同様の責任を負わせる雇用管理にも疑問があります。

法的には、民法の「公序良俗違反」という考え方がありますから、常識はずれの労働条件については、労働法の規制の枠外であったとしても不法行為であるとすることは可能です。
でも、裁判まで起こして決着をつけるのは大変ですから、結局このようなことがはびこることになるのでしょう。現場の人が少しずつ声をあげて、メディアも問題提起をしていけば、徐々に変わる可能性はあるのかなと思います。
何事も「あかるみ」に出さないと闇に葬られるばかりかもしれないと思う朝なのでした。

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