おばさん社労士の発信基地 きぼうという名の事務所です。

開業してからまる11年「発信する社労士」を目指して「独立独歩」「自主自立」の活動をつづるブログです。

働き方改革法案の行方は?

 「働き方改革を推進するための関係法律の整備に関する法律案要綱」が公表されたとき、なんだか筋の悪い法律案だなと漠然と思いました。だって、八法いっしょに抱き合わせ販売のようにくっつけて改正案の中に含まれているのですから。労働基準法の他じん肺法、雇用対策法、労働安全衛生法、派遣法、労働契約法、パート労働法など多岐にわたっています。
一つ一つじっくり審議していくべきではないのかなと思いますし、「働き方改革」というのが法案の名前に含まれていることにも何となく違和感を感じました。
オリンピックの熱狂の陰で、国会では法案審議に入る前からケチがついています。
法案を通すのに都合のよいデータを使って説明したのかとの疑いをもたれ、その後もデータに不合理な点が続々と出てきて、紛糾しています。
裁量労働制については、もう一度労働政策審議会に戻した方がよいと思いますが、政府はその気はないようです。


 政府は「長時間労働の是正、柔軟で多様な働き方の推進」などを働き方改革と位置付けています。それはもちろんいいことだと思いますが、それを国から押し付けられることに私は違和感を感じてしまいます。
働き方というのは各個人の選択に任されるものだと思うからです。もちろん長時間労働の是正は必要ですが、それなら、なぜ特別に事情があるときに通常の限度時間を超えて働ける36協定の上限を過労死ラインに設定するのかわかりません。
しかも1年間のうち6か月はそれができるとする現状の期間は変えていない法案です。
電通もそうですが、この「特別条項付き36協定書」があるためにかなりの企業が長時間労働を法律違反となることなく行っています。

まずは、それを是正しない限り長時間労働はなくせないのではないでしょうか。
柔軟で多様な働き方と一口に言っても、会社の命令により勤務地も業務も選ばず残業、休日出勤も受け入れる人だけが出世するような企業が淘汰されない限りは難しいと思います。こちらは、「人手不足」という社会経済情勢が後押しして、今後変わりそうな気配はあると私は思いますが。

働き方というのはその人の人生に直結する大事なことで、個人の自由な選択肢を確保することが最も大事だと思います。
会社に都合の良い人だけではなく、様々な事情を抱えている人も正社員としてそれなりの収入が得られ、社会参加できる社会であってほしいと思いますが、前述の「要綱」を見る限り、どこが改革?と思ってしまいます。
同一労働・同一賃金にしても今一つ明確ではありません。
ただ、労働力人口の減少は労働者側に追い風のような気がします。政府の改革を待つまでもなく、企業が変わろうとしているなというのを私は感じます。
私の関与先でも、在宅勤務を認めようという話になり、現在、社内規程を作成している最中です。
案外、未来は明るいのかなとふと思ったりもする昨今なのです。





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