おばさん社労士の発信基地 きぼうという名の事務所です。

開業してからまる11年「発信する社労士」を目指して「独立独歩」「自主自立」の活動をつづるブログです。

組織内の個人の自由は?

 女子レスリングの伊調馨選手には、私はかねてより好感を持っていました。
テレビで勝ったところしかみていないけれど、いつも淡々としていて勝ってもおごらずという雰囲気で、むやみとテレビにも出ないし、真摯に競技に打ち込んでいるアスリートという感じがします。
その伊調氏が、オリンピック4連覇という偉業を成し遂げ、国民栄誉賞を受賞した影で、壮絶な嫌がらせを受けていたという報道には驚きました。
しかも、相手はかつての恩師というか育ての親ともいう人だというから益々驚きます。
真偽のほどはまだわかりませんが、報道に対してレスリング協会からは、全否定のようなコメントがすぐ出されたことにも驚きます。
通常の組織であれば、要職にある人について告発状が出されたと報道されたのですから、内容についてきちんと調査する、すなわち調査委員会を立ち上げる、関係者にヒアリングするなどの段階を経て結論を出すと思うのです。
ですから、コメントをだすとしたら「内容を把握しておりませんので、今後精査してからあらためて発表します。」ぐらいのコメントではないでしょうか。

 すぐに全否定するということは、かえって疑ってしまいます。
だって、パワーハラスメントに限らず各種ハラスメントは、当事者の一方だけの言い分を聞いただけではその有無はわからないはずです。
加害者側がそんなつもりはなかったと言っても、被害者側が深刻に受け止める場合もあります。今般の事例では、実際に伊調氏が練習環境を害され、伊調氏のコーチも相当な嫌がらせを受けているとされているのですから、いきなり全否定はないのではないでしょうか。
まして、加害者とされる人は協会の強化本部長という要職にあり、五輪メダリストをたくさん育てたことからかなりの権力をもっているようです。そういう人がパワハラで告発されたのですから、組織の責任も当然問われるはずです。軽々にそんな事実はありません。なんて言えるんでしょうか。

私は、あくまでも野次馬的かつ社労士として、組織と個人の良好な関係とはどうあるべきかを考える材料としてこのニュースを見ているのですが、相撲協会の騒動のときもそうでしたが、「組織に入ったら組織の方針に従うべき」「組織に従わない人は悪」とする意見を持っている人がたくさんいることにびっくりします。能力と意欲があり独立心が強い人ほどたたかれて、「気にいらないなら出ていけ」と言われる。
レスリング協会という組織も結構締め付けが厳しいのかなと思います。

報道によると、伊調氏がオリンピックで二連覇を果たした後、もっと高みを目指して練習環境を変えたい、または、他にも何か理由があったのかもしれませんが、加害者とされるコーチのもとを離れて上京してから嫌がらせが始まったそうです。
寂しさはあるかもしれないけれど、羽ばたいていく教え子を応援するのが普通じゃないのかなと思うのですが、自分以外のコーチのもとで強くなるのが気にいらなかったのでしょうか。
加害者とされるコーチがレスリング協会の要職にあるために、伊調氏は協会からもそれほどの支援が受けられなかったようです。
伊調氏の新しいコーチは協会からも嫌がらせを受けたようで、告発が本当だとしたら、ひどい組織ということになります。
アスリートがより強くなりたい、より高みを目指したいと思うのは当然のことで、コーチを選択する自由は当然あるべきです。
組織にがちごちに縛り付けようとしたり、自分の支配下におこうとするなんて、なんかあきれてしまうし、日本のアスリートがそんな環境にいるとしたら気の毒だなと思います。

PageTop

コメント


管理者にだけ表示を許可する