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おばさん社労士の発信基地 きぼうという名の事務所です。

開業してからまる16年「発信する社労士」を目指して「独立独歩」「自主自立」の活動をつづるブログです。

同性婚に関する違憲判決雑感

 当ブログを始めたとき、「法律は人を幸せにするためにあるはずです」と私のプロフィールの欄に書きました。それからすでに17年以上もたったのですが、その気持ちは変わっていません。もちろん、日々の業務の中で法律論をふりかざすだけでは解決できないことが多々あることも学習してきました。
そんな中、この判決は確実に人を幸せにするという裁判の判決が先週14日に札幌高裁でありました。
私の守備範囲とは違う事柄ですし、直接判決文を読んだわけではなく、報道で知る限りのことなのですが、法律に対する考え方に共感したのでちょっと書いておこうと思います。
同性婚を認めないのは違憲だとする判決です。
地裁レベルでは同様の判決事例がありますが、高裁レベルでは初めてです。
民法では婚姻について男性と女性でないとできないという条文はありません。18歳以上という年齢の規制があるだけですが、他の条文を見ると、「夫または妻の氏を称する」などとの規定があり、婚姻届について同性カップルが出そうとしても現実には門前払いのようで、同性婚を望む人たちは長く苦しんできた事実があります。


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美術展も変化する?

 先日、絵画をより楽しむエンターテインメントとでも申しますか、ゴッホアライブという美術展に行ってきました。
日の出桟橋などが近くにある天王洲アイルという駅から徒歩数分、若い頃は都内のあちこちに行って遊んだりしていましたので、だいぶ前にこのあたりは何度も来たことがありますが、すっかりオフィス街となり、今や私もお上りさん状態です。
日曜日だったので人通りが少なく街中が静かでした。
美術展はというと、どのぐらいの広さか私にはわからないのですが、暗い部屋の中に映画館のスクリーンがいくつも壁一面にあるような空間で、プロジェクターでゴッホの作品が次々と映し出され、バックにはその絵の雰囲気に合わせていろいろなクラッシック音楽が大きく流される。
壁の一部には映画の字幕のようにゴッホの語った(書いた?)言葉が日本語と英語で出てきます。
それだけ読んでもなかなか興味深いのですが、自分の周りの大きな絵、見慣れたゴッホの絵ですが拡大して映し出されると、美術館で見ていたものとは違って、こんなにも丁寧に精巧に書いていたのかということがわかり驚かされます。


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固定残業代の減額は不利益変更?

今年に入ってから、忙しさにかまけてすっかり更新が滞りお恥ずかしい限りです。 
もう、ブログをやってるなんて言えないなーと思いつつ、開業当初、毎日更新していた頃をふと懐かしく思い出します。
私も寄る年波というものをつくづく感じておりますが、細々ながらも続けていくことが大事かなとも思い、更新が滞りつつも駄文を書き続けている次第です。
さて、今月、所属する社労士会の研究会で労働条件の不利益変更に関する話題があり、ちょっと書いておきたいと思います。
ある会社で残業代を30時間と固定して手当を支払っていた、もちろん30時間を超えて残業した場合は超えた分を別途計算して支払っていた。そうしないと賃金未払いという違法になりますから。
超えない人も30時間分支給されるので、早く仕事を終えれば得になるというわけですが、近年、全体的に残業時間が減ってだんだん実態に合わなくなってきた。
なので、30時間の手当を20時間に減らして固定残業代にするのは、やはり不利益変更なのかというのが議論の「お題」となりました。

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女性登用への意識の変化

 昨日は阪神大震災から29年とのニュースが大きく報じられていました。
もう29年たつのですね。被災された方々の様々な29年間が記事となっていましたが、多くの方々が哀しみを胸に秘めながらもその後の人生を雄々しく生きていらっしゃったということがわかります。
思えば、阪神大震災以後、地震、水害、火山の爆発などその前まで珍しかったことが頻発するようになったような気がします。
私も今は、自分もいつ被災者になるかもしれないと心の片隅でいつも思っています。
そんな中、心が少しホッとするような気になったのが、日航の新社長にキャビンアテンダント出身の専務が女性として初めて社長に就任されるというニュースです。
もっと女性の登用をと言いつつ大企業のトップにはなかなか女性はいない中、明るいニュースではないかと感じました。
しかも、報道されている経歴などを拝見するとけしてエリートというわけではないみたいですし、何よりもお客様と直接対峙する現場出身の方ということで、キャビンアテンダントの皆さんの士気は大いに上がったのではないでしょうか。
今後、女性の登用が進まないような企業は意識が低いとみなされる可能性をいち早く察知しての登用なのかわかりませんが、新社長の今後のご活躍を期待したいと思います。

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日頃の訓練の重要性

あらためまして、新年あけまして「おめでとうございます。」と言うのもはばかられるようなのですが、本年もよろしくお願いいたします。
今年の幕開けは次から次と災害、火災、事故、事件 とこの3日ぐらいの間にたて続けに起きて、絶句するしかない状態です。
穏やかなお正月とは程遠い状態ですが、気を取り直して、羽田空港で起きた航空機の事故についての報道などから少し考えてみたいと思います。
事故は、2日の夕方5時47分ごろ滑走路に着陸した日本航空の旅客機と、滑走路上で離陸前だった海上保安庁の航空機が衝突したというものです。
旅客機が炎上しましたが、乗客、乗員は脱出できて全員無事でした。しかし、海上保安庁の職員5人が亡くなったという悲惨な結果となりました。
海上保安庁の航空機は、1日に起きた能登地震の救援物資を運ぼうとしていたということで、亡くなった職員の方々は本当にお気の毒だと思いました。
他方、今後、事故原因などは徐々に明らかになると思いますが、日航の旅客機の脱出の見事さに驚きと称賛が海外にも広がっているようです。

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謹賀新年

2024-01お花






   謹賀新年
 皆様のますますのご多幸
  を
お祈り申し上げます
   
 

   
  本年もよろしくお願い
  いたします。


   
 2024年 元旦

 
 

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今年の書き納め

 クリスマスが終わると街はにわかに年末モードとなります。
今朝、通勤の道すがら所用でよく利用する市営の駐車場に行くと、いつもより車が多く、皆様の出足も早い。すでに荷物をたくさん持って車に乗って帰る感じの人もいます。
道路はいつもより混んでいる。
ああ、年末の風景だなーと思います。
この1年、正確には昨年の秋から今年の秋ごろにかけてですが、私事でいろいろあって、何かと考えることの多い1年でした。
考えるというよりじっくり考えたくても仕事がやってきてそうもいかないうちに時が過ぎていくという感じでしょうか。
そんな中で、コロナ禍も落ち着いてきて、社労士会支部の暑気払いや忘年会に4年ぶりに出席して、会員の皆さんと旧交を暖めることができたのはうれしいことでした。
4年もたってしまったんだなーとこのパンデミックの大きさを感じました。
たいして実のある話をするわけでもない、冗談を言い合って笑うだけ、これを時間とエネルギーの無駄と思う人もいるかもしれないのですが、久しぶりだったせいか、私には楽しい貴重な時間に思えました。

何よりもみんなの笑顔を見るとホッとするといいますか、みんな変わってないなーと思うのは、本能的に安定を求める人間としての習性なのか。最近は戦禍の真っただ中にいる悲惨な人たちのニュースが多く、この今の幸せを大事にしたいとも思うようになりました。
いつもは「村社会の村人」的になるのは嫌だなどと言いつつ、居心地の良さも感じてしまう自分勝手な私めでした。
そんなこんなで、今年はちょっと早いのですが、当ブログ、年内は今日で御用納めとさせていただきます(事務所業務は28日まで行うつもりでいます)。
皆様、お健やかに良いお年をお迎えください。1年間ありがとうございました。

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自民党パーティ券問題雑感

私は以前から 国会議員は全とっかえしないともうだめなのではないかと思っていました。
特に自民党議員は、二世、三世が多く政治家になることが家業のようになっている議員や、旧世紀の遺物のような家族観を持ち、「ジェンダーバイアス」かかりまくりの人などがいて、なおかつ国会議員でありながら、自分の地元の利益しか考えていない人など、究極のところ、自分が選挙に受かれば何でもよくて、カルト教団のような団体にも平気で近づく人などもいました。
野党にも同様な人は散見されますし、国会での質問を見ていてもなんか手ぬるいし、ピリッとしない人が多い。あくまでも私見ですが。
全とっかえして、もっと20代、30代、40代ぐらいの人にもたくさん入ってもらえばいろいろな意見が拾えるのではないかなどと考えていました。
若けりゃいいというわけではないし、あくまでもその人個人の資質の問題は大事ですが、自分がだんだん年をとってくるとわかりますが、気力、体力、意欲など、若いころに比べると落ちてくるなーと思わざるを得ず、やはり若さは力だと思ってしまいます。

国会議員を「家業」にしないためには、任期制を取り入れるしかないのではないかと思います。
当選を繰り返して3期かぐらい務めたら、次と次、2期ぐらいは立候補できないようにして休んでリセットしてもらう。
リセット期間中は国会から離れて市井の人となれば世の中をじっくり見ることができるでしょう。その上でさらに国会議員としてやりたいことがあるのなら、また立候補できるようにはする。
国会議員はそんな軽いものではない、経験も大切だという反対意見があるかもしれませんが、長く続く権力体制は必ず腐敗するのが歴史上の常識。だとしたら、かなりの権力を持つ国会議員だって同じじゃないのかなと思う今日この頃。
東京地検特捜部には頑張っていただきたいと思います。

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